大学の生物学では何を学ぶの?就職先や仕事、卒論テーマは?

大学の生物学では何を学ぶの?就職先や仕事、卒論テーマは?

大学で学ぶ生物学とはどのようなものでしょうか?卒業後の就職先や進路はどうなっているのでしょうか?生物学が気になる高校生に向けて分かりやすく解説します!

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大学の生物学では何を学ぶ?高校生向けに徹底解説

大学で生物学を勉強しようと考えている皆さんへ!
次のようなことが気になっていませんか?

 

  • 高校の生物と何が違うの?
  • 大学の生物学にはどんな分野があるの?
  • 将来どんな仕事に就けるの?

 

そこで今回は、大学で学べる生物学の内容や向いている人、就職先まで、ざっくりわかりやすく紹介していきます!

 

 

大学の生物学って何を学ぶの?

高校の生物よりもずっと深くて専門的な内容を学ぶのが大学の生物学。
いくつかの大きな分野に分かれているので、それぞれ簡単に説明していきますね!

 

細胞生物学・分子生物学

生物の最小単位である細胞の仕組みや、DNA・タンパク質の働きについて学ぶ分野です。
例えば、次のようなテーマが研究されています。

  • DNAやRNAの転写・翻訳の仕組み
  • 細胞分裂や細胞死(アポトーシス)
  • 遺伝子の発現調節(エピジェネティクス)
  • がん細胞の特徴と治療法

生物学とはいっても、目に見えないミクロなレベルの内容ですね。
このような研究で得られた知識は、医療やバイオテクノロジーにも応用されているんです。

 

生態学・進化生物学

生態学は、生き物が環境とどう関わっているかを研究する分野。
進化生物学は、生き物がどうやって今の姿になったのかを探る学問です。
例えば、次のような内容がテーマです。

 

  • 捕食者と被食者の関係(生態系ピラミッド)
  • 外来種が生態系に与える影響
  • 環境変化による絶滅リスク
  • 自然選択や遺伝的浮動による進化

生物個体から生態系全体まで、マクロなレベルの学問ですね。
実際にフィールドワークをすることも多いので、アウトドアが好きな人にはぴったりかも!

 

動物学・植物学・微生物学

動物学では動物の体の仕組みや行動を研究します。
例えば、鳥の渡りの理由や昆虫のフェロモンなどがテーマです。

 

植物学では植物の成長や光合成、種の分散などを研究します。
たとえば乾燥に強い植物の適応の仕組みの研究などです。

 

微生物学では細菌やウイルス、酵母などを研究します。
病原菌の感染メカニズムの研究などは微生物学の分野になりますね。

 

神経科学・行動学

脳や神経の仕組み、動物の行動について学ぶ分野です。

  • 記憶が脳にどう保存されるのか
  • うつ病の原因となる神経伝達物質
  • 犬がしっぽを振る理由
  • 群れで生活する動物の社会構造

動物好きな人には面白い分野かもしれません!

 

応用生物学・バイオテクノロジー

生物学の知識を活かして、医療や農業、食品開発に応用する学問です。

 

  • 遺伝子組み換え作物(GMO)の開発
  • バイオ燃料の生産
  • 人工培養肉の研究
  • 抗生物質の開発

 

生物学の中でも最先端という感じのテーマが並んでいますね!
実際に社会に役立つ技術につながる研究が多いのが特徴です。

 

生物学に向いている人ってどんな人?

「生物学って楽しそうだけど、私に向いてるかな?」って思う人もいるかもしれません。
こんな特徴がある人なら、生物学を楽しめるはず!

 

  • 生き物が大好き(とくにマクロ系の分野)
  • 実験やフィールドワークが好き
  • データを分析することに楽しさを感じる
  • コツコツと地道に作業するのが苦じゃない
  • 数学や化学もある程度できる(とくにミクロ系の分野)

 

将来的に研究職を目指すなら、論理的に考える力や根気強さも大事になってきます!

 

生物学を学べる学部は?

生物学を学べる学部はいろいろあります。
代表的なのは次のような学部・学科です。

 

  • 理学部生物学科・・・基礎研究が中心。ミクロ系もマクロ系もあり幅広い。
  • 農学部 応用生物学科・・・食品や農業に関わる
  • 医学部・薬学部 ・・・ 医療や薬の開発
  • 水産学部・・・海洋生物の研究
  • 工学部生命工学科・・・バイオテクノロジー分野がメイン

以上は代表的な学部学科ですが、大学ごとに違いがあります。
色々な学部・学科で生物学を学ぶことができます。

 

行きたい大学のどの学部学科で生物学が学べるか、自分で調べてみるのが良いですよ!
自分の興味に合った学部を選ぶのが大事ですね!

 

生物学を学んだらどんな仕事があるの?

生物学を学んだ後の就職先はこんな感じです。

 

  • 研究職(大学・研究機関)
  • 製薬・バイオ企業(薬の開発、品質管理)
  • 食品・農業関連(食品メーカー、農業技術)
  • 医療・臨床検査技師(病院での検査)
  • 環境コンサルタント・公務員(環境保護、生物多様性の保全)

 

研究職を目指すなら、大学院進学がほぼ必須になります。

 

大学の生物学って難しい?

大学の生物学は、高校よりもずっと専門的になります。

 

特に分子生物学や遺伝子学では、化学や数学の知識もある程度必要になってきます。
化学や数学が苦手な人にとっては、そこはちょっと大変かも。

 

ですが、生物学に必要な化学や数学って、大学レベルの高度なものは必要ありません。
中学・高校の基本レベルができていれば大丈夫です。

 

生物が好きな人にとってはめちゃくちゃ面白いし、やりがいのある学問ですよ!

 

「大学の生物学では何を学ぶ?高校生向けに徹底解説」まとめ

  • 細胞・遺伝子・生態・進化・神経・応用生物学など多様な分野を専門的に学べます。
  • 実験やフィールドワークが楽しめ、分析やコツコツ作業が得意な人が向いています。
  • 理学部、農学部、医学部、薬学部、水産学部、工学部生命工学科など多様な学部で学べます。
  • 就職先としては製薬・バイオ企業、食品・農業企業の研究職、医療・臨床検査、環境コンサル、公務員などがあります。
  • 基本的な数学・化学も必要。

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