大学の文化人類学では何を学ぶの？何学部になる？

高校生、大学受験生の皆さんこんにちは！
大学進学を考えたときに「文化人類学」というものがどんな内容か気になっている人もいると思います。
名前から何となくイメージできる部分もあるけど、もっと具体的な情報が知りたい！
こんな人のために、文化人類学の内容や、学べる学部、卒論のテーマの具体例などを解説したいと思います。
皆さんの大学や学部選びの参考になれたらうれしいです！

 

 

文化人類学では何を学ぶ？

文化人類学は、簡単に言うと「人間の文化や社会をいろいろな視点から学ぶ学問」です。私たち人間がどうやって生活してきたのか、どんな価値観や習慣を持っているのかを研究するんです。

 

皆さんにとって身近なテーマがたくさんありますよ！

 

例えば・・・
・どうして国によって食べ物や服装がこんなに違うの？
・宗教やお祭りの意味って何？
こんな疑問にも文化人類学で深掘りします。

 

さらに、現代の身近なテーマにも取り組んでいて、例えば
・SNSの使い方が国や地域でどう違うのか？
といったことも研究対象になることがあります。

 

文化人類学では、特定の地域や人々に実際に足を運んで、その土地の暮らしや考え方を詳しく調べる「フィールドワーク」という方法を使います。
これがちょっと冒険みたいでワクワクするポイントなんです！

 

たとえば、アフリカの村で現地の人たちと一緒に暮らして、その土地ならではの生活を体験しながら調べたり、都会の若者文化を観察して、なぜ新しい流行が生まれるのかを探ったりします。
いろんな人の暮らしや考え方を学ぶことで、「自分たちの普通って実は特別なんだ」と気づくことも多いです。

 

あなたは何に興味がありますか？
もし人の暮らしや文化について興味があるなら、文化人類学はとっても面白い学問になると思います。
文化人類学を通じ、世界中の多様な文化を学びながら自分自身の視野をぐっと広げることができます。

 

文化人類学は大学の何学部で学べる？

文化人類学を学べる学部は、主に次のような学部です。
ただ、大学によって名前や細かい内容は少し異なります。

 

文学部

文化人類学を専攻したい場合に一番オーソドックスなのが文学部です。
「文化人類学専攻」や「人間文化学科」などの専攻が設置されていることが多いです。
文化や人間の歴史、思想、言語といった幅広い分野も一緒に学ぶことができます。

 

社会学部

社会学部では「社会と人間の関係」に焦点を当てて学びますが、その中で文化人類学も重要な分野として扱われています。
社会学部の場合、特に現代社会の文化や価値観について学びたい人に向いています。

 

国際学部・グローバルスタディーズ学部

国際学部やグローバルスタディーズ学部では、異文化理解や国際問題を学ぶ際に文化人類学が必須の知識となります。
文化人類学は、グローバルな視点で文化を捉える学問として位置づけられています。

 

人間科学部

人間科学部では「人間」を中心に学びますが、その中で文化や社会に関する研究も行います。
人間の行動や価値観を深く知るために文化人類学が組み込まれていることがあります。

 

総合文化学部・教養学部

これらの学部は幅広い分野を横断的に学ぶ学問を扱います。
その中で文化人類学も学べることが多いです。
専門分野としてよりも、多角的に学ぶ中の一つとして文化人類学を学びたい人におすすめです。

 

 

大学ごとに文化人類学の位置づけや学べる内容が異なります。
自分の興味や学びたい方向性に合った学部や専攻を探してみると良いですよ！

 

文化人類学専攻の卒業論文のテーマの例

大学で文化人類学を専攻している学生が取り組む卒業論文のテーマは、多様な文化や社会の現象を扱うユニークなものが多いです。
具体例は次のような感じです。

 

日本独自のコンビニの発展を通して、地域住民のライフスタイルや価値観の変化を探る。

 

SNSの普及が若者の間でどのように自己表現や承認欲求の文化を変えてきたかを分析。

 

ニュージーランドの先住民であるマオリ族の伝統舞踊が観光産業でどのように利用され、守られているのかを研究。

 

地方都市で行われる伝統的な祭りが、衰退する地域コミュニティをどのように支えているかを調査。

 

国際結婚のように、異なる文化背景を持つ夫婦がどのように家族の価値観や育児方法を調整しているかを探る。

 

アフリカで行われる移動販売業が、地域社会や文化的ネットワークにどう関与しているかを研究。

 

日本発祥のコスプレ文化が世界各国でどのように受容・再解釈されているかを分析。

 

日本におけるイスラム教徒の移民が、労働環境や社会的制約の中でどのように宗教を実践しているかを調査。

 

ヒップホップ音楽が、地域ごとのアイデンティティ形成にどのような役割を果たしているかを日米で比較。

 

東日本大震災を経験した地域が、文化的・社会的な絆をどのように再構築していったかを研究。

 

これらのテーマは、学生が興味を持つ社会現象や文化的なトピックに基づいています。
フィールドワークやデータ収集を通して独自の視点を深めることが求められます。
あなたの興味を引くテーマはありましたか？

 

大学の文学人類学とは？まとめ

まとめると文化人類学とは次のような特徴を持った学問です。

• 文化人類学とは人間の文化や社会の多様性を深く探求する学問です。
• 日本や世界各地の風習や価値観を学ぶことで、異文化理解や現代社会の課題を捉える力を養います。
• 主に文学部や社会学部で学べます。
• 地域文化、移民や伝統芸能など幅広いテーマがあります。
• 「コンビニ文化と地域社会」「SNSと若者文化」など、日常に根差したテーマも多いです。

 

以上、文化人類学とはどんな学問なのか？大学の何学部で学べるのか？などについて説明してきました。
何となくでもイメージをつかめたでしょうか？
もっと詳しいことを知りたい方は、こちらを参考にすると良いですよ！
⇒文化人類学について詳しくはこちら